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書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】これぞ福音館書店×西加奈子 -『まく子』-

またまた西加奈子さんの作品の記事を書こうと思います。

今回の題材は『まく子』です。

 

まく子 (福音館の単行本)

まく子 (福音館の単行本)

 

 

あらすじ

舞台はさびれた温泉街。皆が皆のことを知っていて、噂なんてすぐ広まってしまう集落。

主人公・慧は、知っている皆が、そして自分が「成長」していくことに否定的な少年です。

そんな集落に、一人の少女・コズエがやってきます。とても綺麗で、とても変わっているコズエには秘密があります。そんなコズエと慧、そして集落の皆の変化を描いた物語です。

 

この作品を読んで

この作品を読んでいる途中に感じたことは、「中学受験の国語の問題に出てきそう」です。

主人公が小学生で、その世界を読みやすい文体で描いているという特徴が、そう思わせたのだと思います。

 

しかし読み終わった後。この作品のターゲットはきっと大人だと感じました。

どんな大人にも、子供時代があります。その子供時代を描いた作品で、読み手の現在に訴えかける、そんな作品だと思います。

 

主人公は物語の中であることに気付きます。

それはとてもシンプルなことで、子供でもわかるようなこと。

でもそれを忘れてしまっている大人はきっと少なくなくて。

そういうことを思い出させてくれる小説だと思います。

 

読み終わった後、この作品が福音館書店から出版されていることに気が付きました。

なるほどー!

何だか妙に納得しました。

読んでほっこりする、ぽかぽかあたたかい作品です。

 

 

 その他の西加奈子作品についての記事はこちら↓

 

c82.hatenablog.com

 

 

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