書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】辞書を読む ー『辞書になった男』ー

今回のテーマは辞書です。

辞書の中でも紙の辞書。

 

皆さんはどのような目的で辞書を使っていますか?

 

私は最近まで、「言葉の意味や使い方を調べるため」に使っていました。

私にとっての辞書全盛期は小・中学生の頃。

塾か学校かどちらかの方針で、新明解国語辞典を使っていました。

 

そんな辞書も、気付けば電子辞書やネット検索に追いやられ、

本棚の奥にただただ立っているだけの状態が続きました。

 

そんなとき、辞書を久しぶりに取り出すきっかけとなる2冊の本に出会いました。

 

1冊目は三浦しをんさんの『舟を編む』。

本屋大賞を受賞し、映画化もされた作品ですね。

いずれこちらについても書けたらなあと思っています。

 

そして2冊目。今回はこちらについて書いてみようと思います。

佐々木健一さんの『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』です。

NHKで放映された番組を書籍化したもので、ノンフィクション作品です。

 

きっかけとあらすじ

普段小説以外をあまり読まない私が、読むことになったきっかけ。

それは学校の図書館にあった本の福袋です。

本の福袋、普段手に取らない本に出会える素敵な企画ですよねえ。

 

それなりに厚さもあり、読めるかなという不安はありましたが、

面白い語釈の数々に引き込まれ、ぐんぐん読んでしまいました。

あと終わり方が美しい!

 

タイトルからわかる通り、これは二人の辞書編纂者のお話です。

ケンボー先生は『三省堂国語辞典』を、山田先生は『新明解国語辞典』を作り上げた方です。

このお二人はかつて一つの辞書を作っていました。

それがどうして別々の辞書を作ることになったのか。

お二人の対象的な語釈やエピソードを交えて、その謎が徐々に解き明かされていきます。

 

あと、「え、辞書にこんなこと書いてあるの?」という語釈や用例もポイントの一つ。

用例にも意味があるなんて!

ちょっと家にある辞書を取り出してみようかしら、なんて思うはずです。

 

辞書を読む

 

辞書を引く。辞書を読む。

まさに一冊で二度おいしい!

 

辞書を読んでいると、

知っていた言葉の語釈に驚いたり、知らなかった言葉に出会ったり。

「この言葉ってこういう意味なんだよ!」

と皆に話したくなること間違いなしです。

 

といっても、辞書は厚い。読むのが大変です。

そんなときは、目をつぶって、えい!と辞書を開くのはどうでしょう。

「今日に限ってこんな言葉が出てくるか~!」みたいな楽しさがありそうです。

 

辞書を読む、なんだかわくわくしませんか?