読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】『スプートニクの恋人』で再挑戦

村上春樹さんの小説ってきくと、なんだか身構えてしまう。

きっと私だけじゃないはずです。

 

そう思いつつも、『ノルウェイの森』を読んでみたことがあります。

そのときは

「これが村上春樹さんの小説か…やっぱり難しかった…」

という気持ちでいっぱいになりました。

 

それから時は過ぎ、最近ふと『スプートニクの恋人』を読んでみようと思い立ちました。

今回は「村上春樹さんの小説」に再挑戦するお話です。

 

スプートニクの恋人』について

 

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

 

 

 

「ぼく」と「ぼくが恋する女性・すみれ」と「すみれが恋に落ちる女性・ミュウ」のお話です。

個人的には、前情報はこのくらいにしておいたほうが楽しめるかなと思っているので、この辺で。

 

スプートニクの恋人』を読んで

 

とっても読みやすかったです。

そしてどんどん続きが読みたくなる。

難しくない。

まだわからない部分もあるけど、それはそれでいい。

 

再挑戦してよかったと思いました。

 

そしてそう思えたのは、内容だけが理由ではないと感じています。

たとえば、私の年齢。

 

私がまだ読んだことのなかった頃、

両親に村上春樹さんの小説の面白さについて聞いたことがありました。

すると、

「最初はわからなかったけど、年を重ねるにつれて面白くなってきた」

と言っていました。ビールの感想みたいですね。

 

今回それがよくわかりました。

村上春樹さんの小説が醸し出す雰囲気に惹かれ始めた、という感じでしょうか。

 

なので、一度難しいと思っても、それはそのとき難しいだけであって、

再挑戦するとまた違う感想をもつのではないか、

そしてそれがひとつの魅力なのではないか、そんな風に思いました。

 

あともうひとつ。

今回読んでみて印象的だったのは、情景描写です。

独特で、丁寧で、リアルで、具体的。

似た言葉が集まっちゃいましたが、これが私の印象です。

 

物語を追うように読み進めていた私は、

それをじっくり読むということがどうもできませんでした。

しかしそれでも、物語を追う頭の中がとってもカラフルになっているのを感じました。

新たな小説の楽しみ方を知ることができた気がします。

 

まとめ

 

村上春樹さんの『スプートニクの恋人』。

私の読後感を一言でいうならば、

「面白かったです」ではなく、

「いい体験をしました」になると思います。

 

なんだか身構えてしまう人、一度読んで以来手に取っていない人、

ぜひ一度読んでみてください。