書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】朝井リョウおすすめ3作品 & 読む順番

今回は、朝井リョウさんの3作品

桐島、部活やめるってよ

『もういちど生まれる』

『何者』

について書いていきます。

朝井リョウさんの作品をすべて読んだうえでこの3作品!というわけではなく、

どれも読みやすかったからおすすめしたい、そんな3作品です。

 

まずは3作品をご紹介

・『桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

 

 

桐島、部活やめるってよ。」

この出来事をきっかけにどんな変化が起こるのか、立場が違う5人の視点で描かれた作品です。

短編というような、長編というような。

映画化された時に知ってびっくりしたこと。え、桐島出てこないんだ!

 

・『もういちど生まれる』

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

 

 

19歳から20歳になる、もう子供ではいられない。

そんな年頃の葛藤が描かれています。

『桐島~』同様、同じ風景がいろんな視点から描かれた短編が

絡まりあって一つの作品になっています。

 

・『何者』

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

 

 

直木賞受賞作品。最近映画化もされました。

就職活動とTwitterを通して見える仲間たちの裏の顔。

以前このブログでも少し紹介させていただきました。

 

3作品を読んで

3作品に共通して言えることは、感情移入のしやすさ、読みやすさ。

とにかく若者の描写が丁寧で的確です。

主人公からみた情景描写とかも、「あ~こう感じる!」ってなります。

朝井リョウさん、おそるべし。プロの若者と言ってもいい気がする。

 

私が登場人物の年齢に近いからかもしれませんが、

情景がそのまま浮かんで入り込んでしまいます。

そうやって読み手に寄り添いながらも、どんと現実を一突きしてくるこの感じ。

やられました。

 

読む順番は?

どれも読みたいけど、どれから読めばいいの?なんてことありますよね。

私はこの3作品、

『何者』→『桐島、部活やめるってよ』→『もういちど生まれる』

の順番で読みました。

3作品読み終えて、この順番で読んだらどうだろう、なんて考えが浮かんだので

そちらをご紹介します。

 

「この3作品で描かれている登場人物と自分の年齢、どんぴしゃです!」という場合
:自分の年齢に近い順

 

桐島、部活やめるってよ』は高校生に、『もういちど生まれる』は19-20歳に、

そして『何者』は就活生に、3作品はそれぞれの年代に寄り添っています。

 

私も『何者』を就職活動前に読んだのですが、まあ刺さる刺さる。

それは、就活生という状況が自分にどんぴしゃだったからだと思います。

そして、あれほどこの作品で衝撃を受けるのは

後にも先にもあのタイミングだけだと思います。

そんな今しかできない経験をしてみるというのはどうでしょうか?

 

「この3作品で描かれている年ごろとそこまで近くないワ」という場合
:登場人物が若い順
桐島、部活やめるってよ』→『もういちど生まれる』→ 『何者』

 

私も次はこの順番で読もうと思ってます。

 

年齢によって考えていることって違いますよね。

登場人物が若い順に読むと、朝井リョウさんが思う「17歳から社会にでるまでの心の変化」を感じとることができます。

そしてこの心の変化というものは、人によって大小はあれど、誰しもあると思います。

 

私が『もういちど生まれる』を読んだのは最近です。

この作品を読んで、登場人物の年齢だった頃、悩んでいたことを思い出しました。

今となっては笑って話せるけど、でもあのときは毎日考えてしまうようなこと。

だから『もういちど生まれる』を読んで、『何者』ほどの衝撃は受けなかったんですが、そのときのことを思い出してしみじみしちゃいました。

そしてたぶんこの作品にあのとき出会ってたら、衝撃を受けたかもしれないなあと。

 

「そういえばあのとき、あんなことで悩んでたなあ」なんて振り返るのも、

たまにはいいんじゃないでしょうか?

 

まとめ

以上、朝井リョウさんの3作品と、それらを読む順番について書いてみました。

私にとって朝井リョウさんの作品はとても読みやすく、心に響きます。

「読書ってあまりしないけど、たまにはしてみようかな」という人にもおすすめです。