書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】「センスがある」ということ ー『センスは知識からはじまる』ー

ちょうど1年ほど前、私は2つのことに頭を抱えていました。

「自分にはセンスがない」という悩みと、

「小説以外の本をあまり読んでこなかった」という後悔です。

 

そんなとき、後輩が声をかけてきました。

「先輩、本って読みます?」

 

上記の悩みを抱えていた私は、小説なら読むけどむむむ、とうなっていたと思います。

 

すると後輩が

「僕、最近読み始めたんすよ」

と言って、1冊の本の話を始めました。

 

それが今回の題材、水野学さんの『センスは知識からはじまる』です。

 

センスは知識からはじまる

センスは知識からはじまる

 

 

 

その後輩が、おもしろかった、と言ったのか、おすすめですよ、と言ったのか、

はたまた読めと言ったのかは覚えていません。

しかし「センス」と「小説以外の本」に頭を抱えている私です。

すぐにその本を読みました。

 

『センスは知識からはじまる』を読んで

この本は、

「私はセンスがないから…」という台詞があるが、そもそもセンスは持って生まれるものではなく、誰しも手に入れることができるものだ、

ということについて書かれています。

私の悩みにどんぴしゃり。

 

さて、著者の水野さんは、「センス」について以下のようにおっしゃっています。

 

よきセンスをもつには、知識を蓄え、過去に学ぶことが大切です。同時にセンスとは、時代の一歩先を読む能力も指します。

(中略)

知識にもとづいて予測することが、センスだと考えているのです。

 

そうだったのか…!一筋の光がみえた瞬間でした。

 

思えば、こんな私でも閃くことがたまにありました。 

小さな例でいうと、テスト。

テストって、こんなの見たことないよという問題もあります。

でも閃くとき。

これってテストをむかえるまでに、テスト勉強という方法で十分に知識を蓄えていたときだったんじゃないかと。この本を読んでそんなことを思い出しました。

 

テストの例を出しましたが、高校生の私は成績もよく、

「頭いいよね」「天才」と言ってくれる人もいました。

それは褒め言葉だとはわかってるんですが、一方、苦しいときもありました。

その頃の私はかなり勉強していたと思います。

そしてだからこそ、自分が天才ではないこともわかっていました。

違うんだそうじゃないんだ、と思っていました。

 

なので、この水野学さんが、

「センスいいって言われるけど、そうじゃないよ誰でも手に入れられるんだよ」

という話は、非常にすんなりと入ってきました。

ああ、あれと同じことだったのかと。

 

センスというのはいろんなものに付きまといます。

服のセンス、音楽のセンス、言葉のセンス…

でもそのどれもが、後天的に手に入れることができるわけですね。

だからほしいセンスがあれば、手に入れられる。

選び放題なわけです。そう思うと、なんか楽しくなってきませんか?

 

小説以外の本が苦手な私もすらすら読めてしまう、

とても読みやすい本でした。

センスに悩んでいる方、悩んでいない方も、ぜひ読んでみてください。

 

後輩との後日談

さて。

紹介してくれた後輩に、感謝の旨を伝えたところ、彼から一言。

「先輩はセンスがある人だと思っているので、そんな人がこの本を読んでどう思うか気になったんですよ」

じーんときました。

その言葉に恥じないような先輩でありたいと思っています。