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書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】星野源から学ぶ、生活を面白くする方法 ー『そして生活はつづく』ー

お気に入りの本 エッセイ ほのぼの

帰るとき、ふと、今日が終わってまた明日が来るな、と思ったりします。

朝起きて、また今日が始まるな、と思うときもあります。

 

嫌なことがあるわけではないけど、なんか面白くない。つまらない。

そんなことってありませんか?

 

今回の題材は、星野源さんの『そして生活はつづく』です。

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

このエッセイは、「生活するのが苦手」な星野さんが、つまらない生活をおもしろがろう、というテーマをもとに書かれたエッセイです。

 

さて、星野源さんとお母さん (ようこちゃん) のエピソードがかかれた「子育てはつづく」にはこんなシーンがあります。

 

するとそこには、栓を抜いてお湯が徐々になくなりつつある湯船に浸かったようこちゃんが、必死の形相でこっちに手を伸ばしていた。

「源!吸い込まれるー!排水溝に、吸い込まれる―!」

 

このシーンを読んで、自分の小さい頃のことを思い出しました。

 

母は、私に背を向けて食器を洗っているのに私の行動を当てたり、

私では電源がつかない電子ピアノをいとも簡単につけたりして、

よく私を驚かせました。

そのたびに「魔女だからだよ」と言って、純粋な私は信じてしまいました。

(前者はともかく、後者は本当に謎です。)

「じゃあ私は、人間と魔女のハーフなんだね!」

たぶん違いますが、あの頃は本当にわくわくしていました。

 

何が言いたいかって、小さい頃って毎日が楽しかったなあと。

父も母も、私の生活を面白くしてくれました。

 

私はもう成人して、「おとな」と呼ばれる年齢です。

父や母がしてくれたように、自分で自分の生活を面白くすることなんか考えずに、

なんかいいことないかなーなんて言っているおとなです。

 

このエッセイを読んで、

星野源は面白いエピソードばっかりもってるなあ」

と思いました。

でもそれは彼だけなのでしょうか。

よく見たら、自分にもあるんじゃないでしょうか。

 

生活をおもしろくする方法、それは、

・「つまらない生活をやめて、おもしろがろう」と思うこと

・自分の生活にちゃんと目を向けること

ここから始まるんではないか、と。

そんなことを思いました。

 

『そして生活はつづく』

とっても読みやすいエッセイです。