書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】『恋文の技術』が気になる皆様へ

『恋文の技術』が気になる皆様へ

 

十一月八日

前略。『恋文の技術』が気になる皆様。

お手紙ありがとう。『恋文の技術』が気になっているとのこと、嬉しく思います。

でも気をつけろ。僕は心優しき人間なので教えてあげますが、この本には手紙で女性を籠絡できる技術なんか載っていません。

可愛らしい装丁にだまされちゃあいけない。

 

しかも森見さん自身は「恋文の技術」を確立しているそうな。それを、時間的余裕という理由で披露しようとしない。あなたはフェルマーか。なんてこった。

 

でも負けを認めるにはまだ早いのです。人は何かを習得するとそれを自慢したくなる性分だ。森見さんも然り。きっとこの本には技術のたまごがびっしり散りばめられているに違いない。(たまごがびっしりなんて気持ち悪いですね、ゴメンナサイ。)

 

そう思った僕は、もう一回この作品を読みました。

そしてついに、主人公・守田一郎がいろんな人に手紙を出したり出さなかったり、騙したり騙されたりするなかで、ある文章にぴんと来ました。

 ついでに、守田一郎流「恋文の技術」を伝授致します。

そうです、森見さんだけでなく、あの守田一郎までも技術を習得しているのです。文通武者修行も無駄ではなかった。そうわかった途端、恥ずかしげもなく守田の真似をする私を見よ。だって恋文の技術がほしいんだもの。

ということで、まず皆様にお手紙を書いた次第です。

『恋文の技術』が気になっている皆様もまずは読んでみるべきだ。そして各々恋文の技術を読み取り、開発し、そして僕に連絡してください。皆で森見さんをあっと言わせようじゃないか。

 

お返事もらえたら嬉しく思います。

 

追伸:

書いている途中、こんな気軽に真似をしていいのだろうかと悩みました。語彙力も無いし。悩んで悩んで、サンダーバードに飛び乗るところだった。

どうか、おてやわらかに。

 

森見さんに多大なる尊敬の念をこめて

草々

 

【『恋文の技術』の書き出し】

 四月九日

拝啓。

お手紙ありがとう。研究室の皆さん。お元気のようでなにより。

 

 

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)