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書評とよべればいいけれど

本の紹介ブログです。解説というよりは感じたことを中心に、その本が読みたくなるような記事をめざします。

【書評】フィンランドを訪れる前にちょっと一冊 『かもめ食堂』

フィンランドを訪れることになったら、この作品を読まないわけにはいかない。 群よう子さんの『かもめ食堂』です。 小林聡美さん主演で映画化もされている作品です。 かもめ食堂 (幻冬舎文庫) 作者: 群ようこ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2008/08 メデ…

【書評】絵画鑑賞と読書をつなぐ『ジヴェルニーの食卓』

絵画。 絵が下手で手先は不器用、高校では脇目もふらずに音楽選択の私にとっては、遠い存在です。 絵画鑑賞に興味はあるんですが、どうにも楽しみ方がわからない。 そのまま「自分には難しい」と敬遠し、美術館に足を運ぶこともあまりありませんでした。 し…

【書評】子供が主役の大人向け作品 ー『ペンギン・ハイウェイ』ー

先日、西加奈子さんの『まく子』について書きました。 今回は『まく子』と同じように、小学生が主人公の小説、 森見登美彦さんの『ペンギン・ハイウェイ』について書いていきます。 森見さんの作品はどれも表紙が可愛らしいですね。表紙が見えるように置いて…

【書評】なぜ本を読むのか?『夜を乗り越える』

又吉直樹さんの『夜を乗り越える』を読みました。 夜を乗り越える(小学館よしもと新書) 作者: 又吉直樹 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/06/01 メディア: 新書 この商品を含むブログ (12件) を見る お笑いコンビ・ピースの又吉さん、自身初の新書です…

【書評】これぞ福音館書店×西加奈子 -『まく子』-

またまた西加奈子さんの作品の記事を書こうと思います。 今回の題材は『まく子』です。 まく子 (福音館の単行本) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2016/02/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る あらすじ 舞台はさび…

【書評】旅に出るという選択肢を与えてくれる小説『うつくしい人』

私には大好きな場所があります。 それは瀬戸内海の島々です。 一昨年訪れてからというもの、それはもうはまってしまいました。 いつ行っても穏やかな瀬戸内海と、島に流れるのんびりとした空気、美味しい食べ物… ああ非日常。 素朴と洗練が共存しているあの…

【書評】旅行好きな人には『深夜特急』を読んでほしい

「今度イギリスまでいくんだ!」と言われたら、 いいなあ、とか、ほうほう、とか、いつ?とか、そんな反応をしますよね。 そのときに「どんな手段で行くの?」とはなりづらいです。 飛行機が普通だからです。 そんな「普通」を壊してくるのが、今回の題材、 …

【書評】辞書を読む ー『辞書になった男』ー

今回のテーマは辞書です。 辞書の中でも紙の辞書。 皆さんはどのような目的で辞書を使っていますか? 私は最近まで、「言葉の意味や使い方を調べるため」に使っていました。 私にとっての辞書全盛期は小・中学生の頃。 塾か学校かどちらかの方針で、新明解国…

【書評】悩める20代には『サラバ!』を読んでほしい

お久しぶりです。 現在ちょっと卒業に必要なあれを書いていまして、 更新が滞ってしまっております。にしのおでんです。 2月ごろからまたどんどん更新していきたいと思っているので、 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて。 昨年の夏ごろ、私はひど…

【書評】朝井リョウが朝井リョウたる所以 ー『学生時代にやらなくてもいい20のこと』-

今回は朝井リョウさんのエッセイ『学生時代にやらなくてもいい20のこと』について書いてみようと思います。 学生時代にやらなくてもいい20のこと 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/06 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 12回 こ…

【書評】『スプートニクの恋人』で再挑戦

村上春樹さんの小説ってきくと、なんだか身構えてしまう。 きっと私だけじゃないはずです。 そう思いつつも、『ノルウェイの森』を読んでみたことがあります。 そのときは 「これが村上春樹さんの小説か…やっぱり難しかった…」 という気持ちでいっぱいになり…

森見登美彦という作家

思えば、森見登美彦さんの作品ばかりとりあげている気がする。 そして、この方の作品の書評を書くとき、妙に筆が進む。 そして文体への影響が顕著。お付き合いください。 森見作品との出会い 私と森見作品との出会いといえば、あれは大学入りたての頃。 サー…

【書評】竹林と『美女と竹林』と『ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル』

私は竹林が好きだ。 竹林といえば、たとえば京都の嵐山、伊豆の修善寺、鎌倉の報国寺。 どこもそれぞれの趣があって、それぞれ美しい。 嵐山はその規模の大きさと薄暗さから、異世界に迷い込んだ感満載であるし、 修善寺は、明るく朗らかに竹林の良さを伝え…

【書評】朝井リョウおすすめ3作品 & 読む順番

今回は、朝井リョウさんの3作品 『桐島、部活やめるってよ』 『もういちど生まれる』 『何者』 について書いていきます。 朝井リョウさんの作品をすべて読んだうえでこの3作品!というわけではなく、 どれも読みやすかったからおすすめしたい、そんな3作品で…

本の、本以外のお話

今日は本の、本以外のことについて書きたいと思います。 わかりにくいですね。 本の内容以外の部分、つまりブックデザインについてです。 ブックデザインとは? 13歳のハローワーク公式サイトの装丁家(ブックデザイナー)の項目には、以下のように書いてあり…

【書評】「センスがある」ということ ー『センスは知識からはじまる』ー

ちょうど1年ほど前、私は2つのことに頭を抱えていました。 「自分にはセンスがない」という悩みと、 「小説以外の本をあまり読んでこなかった」という後悔です。 そんなとき、後輩が声をかけてきました。 「先輩、本って読みます?」 上記の悩みを抱えていた…

【書評】芥川賞初心者が『火花』『コンビニ人間』を読んだら

皆さんは「芥川賞」にどんなイメージをもっていますか? 私はこの名前を聞くと、「純文学」「芸術性」というキーワードが浮かんでしまい、 なんだか身構えてしまいます。 芥川賞受賞作品をほぼ読んだことがない、「芥川賞初心者」なわけです。 そんな私が ・…

本を読まなくなった5年後の自分へ

先日、はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンをやっていましたね。 お題は「5年後の自分へ」。 あれこれ考えているうちにキャンペーン自体は終わってしまったんですが、 せっかくなので書いてみようと思います。 というのも、この書評を始めた理由の1つは…

【書評】クリスマスにちょっぴりひねくれた小説はいかがですか?『太陽の塔』

今回の題材はこちら、森見登美彦さんの『太陽の塔』です。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品です。 太陽の塔 (新潮文庫) 作者: 森見登美彦 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/06/01 メディア: 文庫 購入: 74人 クリック: 444回 この商品を含む…

【書評】星野源から学ぶ、生活を面白くする方法 ー『そして生活はつづく』ー

帰るとき、ふと、今日が終わってまた明日が来るな、と思ったりします。 朝起きて、また今日が始まるな、と思うときもあります。 嫌なことがあるわけではないけど、なんか面白くない。つまらない。 そんなことってありませんか? 今回の題材は、星野源さんの…

【書評】『恋文の技術』ー『逃げ恥』との共通点3つから考えるこの小説の魅力ー

いま話題のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』をご存知でしょうか。 www.tbs.co.jp がっきーと星野源と石田ゆり子がどうしようもなくかわいいドラマですね。 私も毎週楽しみに見ています。 さて、最近私は、このドラマと、私の大好きな小説の共通点に気付いて…

【書評】子育て中の人に読んでほしい!『子どものことを子どもにきく』

今日は私が小さいころ何度も何度も読み返していた本について書こうと思います。 杉山亮さんの『子どものことを子どもにきく』です。 子どものことを子どもにきく (新潮OH!文庫) 作者: 杉山亮 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2000/10 メディア: 文庫 購入: …

【書評】毎日に疲れた人におすすめの小説『海の見える理髪店』

今回ご紹介するのは荻原浩さんの『海の見える理髪店』です。 海の見える理髪店 作者: 荻原浩 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/03/25 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (9件) を見る ずいぶんと長い間平積みされてるな、と本屋で手を伸ばし…

【書評】『ペンギンの憂鬱』は美しい灰色の小説

「2回も会うなんて…もしかして運命?!」 みたいなシーンってよくありますよね。 最近私もあったんです。小説と。 それがこちら、アンドレイ・クルコフさんの『ペンギンの憂鬱』(沼野恭子さん訳)です。 ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス) 作者: アン…

【書評】『何者』を読んで、また本を読みたくなった

朝井リョウさんの『何者』です。 何者 (新潮文庫) 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (16件) を見る 「就職活動前にぜひ読んでおきたい!」と思い、読み、ひどく打ちのめされた作品です。家…

【書評】『恋文の技術』が気になる皆様へ

『恋文の技術』が気になる皆様へ 十一月八日 前略。『恋文の技術』が気になる皆様。 お手紙ありがとう。『恋文の技術』が気になっているとのこと、嬉しく思います。 でも気をつけろ。僕は心優しき人間なので教えてあげますが、この本には手紙で女性を籠絡で…